R社様のウォーターサーバー処理事業では、同グループ会社の配送・運送事業の物流インフラを活用して、関東、中部、関西の水販売業者や卸業者、メーカーなどから使用済みとなったサーバーを収集。そのサーバーを解体してプラスチックや鉄、銅などを部材ごとに分別し、再資源化されています。
年々、ウォーターサーバー処理事業へのニーズが高まる中、同社では再資源化にあたり、シュレッダーにかけた金属を手で選別する作業に苦労されていました。4名の手選別作業員で懸命に取り組んでも日量3トン程度の処理が限界だったため、｢作業の効率化を図るには、AI選別ロボットが適しているのではないか｣とお考えになり、弊社にご相談をいただいたのが、今回のご依頼のきっかけです。
弊社では、金属を高精度で選別する｢磁性金属精選機TA-PO 600｣が最適なのではと考え、同社の代表取締役社長とご担当者様にご提案。その際、実際の選別映像をご視聴いただいたところ、｢まさにこれだ！｣と運命的な出会いを感じられ、急遽導入をご決断いただきました。弊社がR社様の課題を解決する機械を有していたことが、ご依頼をいただいた大きな決め手です。

1． 手選別作業員が減り、生産量が5倍以上に！

磁性金属精選機TA-PO600を導入すると、投入と排出を1名で行えるようになります。作業員を4名から1名に減らしても、これまでの日量3トンから日量16トン（2トン/h）の処理が可能になり、生産量を5倍以上にできると判断されたことが、導入をご決断された決め手になりました。
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実際に導入されたR社様からは、「従来は手選別作業が必要だった工程が完全自動化になり、前処理の設備を増強することで、今回導入したTA-PO600の最大処理能力である日量48トン（6トン/ｈ）まで処理量を増やすこともできるようになります」とのお言葉をいただいています。

2． 選別後の高純度な鉄(クリーンFE)と一部磁性体(ミックスメタル)の価値が向上！

先の「３つの特徴」でもご紹介しましたが、磁性金属精選機TA-PO600で選別することでクリーンFEとミックスメタルに分けることができ、選別後のクリーンFEの銅含有率を0.3％以下にまで低減することが可能です。その両方の付加価値が上がると見込まれたことが、導入をご決断された理由のひとつです。
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実際に導入されたR社様からは、｢クリーンFEを製鉄会社に持ち込む際、銅の混入は嫌われますが、磁性金属精選機TA-POによって銅の含有率を0.3％以下に抑えられるため、これまでより高価格での売却が可能になりました。一方のミックスメタルについても、モータコアといった金属に銅が多く含まれることによって価値が上がり、高価格になりました｣とのお言葉をいただいています。

「今後、ウォーターサーバー処理事業はもちろんのこと、リサイクル事業の高度選別による高付加価値化を進めていきたいと考えています。ウォーターサーバー以外の処理物のさまざまな可能性を模索し、その最適化を図り、顧客や地域に利益を還元していくことが目標。人手不足がより一層顕著になっていく中でも事業を継続していけるよう、リョーシンとともに新たなことにチャレンジしていきたいです」

今後ともR社様のお役に立てるよう日々精進してまいります。