手選別ゼロ時代へ
光学式選別機導入で可燃物を
自動回収、
埋立量を極限まで削減
NO.36
フラフ燃料製造プラント
三重県鈴鹿市 S社
S社様は、地域環境への配慮と、持続可能な社会の実現を目指すリサイクル・廃棄物処理の専門企業です。「資源として再利用可能な物のリサイクルと廃棄物の適正処理を通じて、持続可能な社会の発展に貢献する」ことを企業使命とし、産業廃棄物の収集・運搬・中間処理に加え、資源の再利用や環境保全に関するさまざまな取り組みを推進してこられました。
近年注目を集めているサーマルリサイクル分野にも力を入れており、高度な技術力と高い安全性、生産性を備えた設備の活用を目指して、弊社が提案した「混合廃棄物選別、フラフ燃料製造プラント」をご採用いただきました。

ご依頼の背景
S社様では、産業廃棄物の収集運搬・処理、建物解体に伴う混合廃棄物の受け入れを通じて、再資源化および最終処分場への出荷に取り組まれています。従来、最終処分場へ搬入していた廃棄物の約8〜9割を削減できないかという課題意識が、今回の設備導入のきっかけとなりました。
一方、S社様では選別工程の省人化を目的に、風力選別後の重量物について、従来の手選別から機械選別への転換を図られました。
その中核を担うのが、世界的に高評価を受けるTOMRA社製の光学式選別機「AUTOSORT™ 1400」です。
「AUTOSORT™ 1400」は、近赤外線(NIR1)、近世外線(NIR2)、DLE、金属センサーなどを組み合わせた多機能センサー構成により、木くず・紙屑・繊維くず・外壁材など、識別が難しい建設系廃棄物の材質を高精度に選別することが可能です。
この設備により、S社様でも従来選別が困難だった廃棄物の処理が可能となり、最小限の人員で安定した設備稼働を実現。
弊社が提案するフラフ製造プラントをご採用いただくことで、埋立量の大幅削減と省人化の両立を達成されました。
フラフ燃料製造プラントが出来るまで
今回、機械の納入から設置工事完了までの様子をタイムラプス動画で撮影いたしました。その様子をご覧ください。

映像は こちら
廃棄物の再資源化を加速!プラントの3つの特長
01.世界水準の選別・破砕技術を導入した高性能ライン
新たに稼働を開始したフラフ燃料製造プラントは、世界各国の先進技術を結集した高性能処理ラインを備えています。
イタリア・Forrec社の 二軸粗破砕機をはじめ、オランダ・NIHOT社の 風力選別機、
ノルウェー・TOMRA社の 光学式選別機、オーストリア・リンドナー社の 一軸破砕機
など、国際的に評価の高い機器を組み合わせることで、従来リサイクルが困難とされてきた混合廃棄物にも対応可能な体制を整えました。処理工程では、粒径・重量・材質ごとに廃棄物を精密に分類。破砕・選別の各段階で異物を徹底的に除去し、資源として再活用できる状態へと導きます。これにより、廃棄物の再資源化率が飛躍的に向上し、地域の循環型社会の実現に向けた大きな一歩となっています。
02.光学式選別機導入で省人化・埋立量削減を実現
上記の中でも今回の要となる、トムラ社の光学式選別機「AUTOSORT™ 1400」は、近赤外線(NIR1)、近世外線(NIR2)、DLE、金属センサーなどを組み合わせた多機能センサー構成により、木くず・紙屑・繊維くず・外壁材など、識別が難しい建設系廃棄物の材質を高精度に選別可能です。
また、廃棄物に含まれた塩素を近赤外線投射で認識・除去するとともに、燃料に適さないものを選別するため、塩素の少ない高品質なフラフ燃料を製造することができます。

03.最小限の人員で最大限の成果を実現
本設備は、最低2名の人員で稼働可能という省人化設計を実現。人手に頼らず安定した運用が可能で、作業負荷の軽減にも貢献しています。
さらに、最大10トン/時間の混合廃棄物を、1時間あたり最大7トンのフラフ燃料を生産。再資源化率の向上とともに、最終処分量の大幅な削減を可能にしました。加えて、他社プラントと比較して非常に安価なランニングコストを実現しており、長期的な運用においても高い経済性を誇ります。
S社様では、これらの特長を活かし、持続可能な廃棄物処理体制の構築と環境負荷の低減に取り組まれています。

今後ともS社様のニーズに柔軟に対応し、より良いソリューションをお届けできるよう努めてまいります。
製品の詳細については
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