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2026.9.8

世界が注目するAIメタルリサイクル最前線|高純度選別を実現するクラリティー を紹介

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2026年5月、ドイツ・ミュンヘンで開催された世界最大級の環境・リサイクル展示会を視察してきました。
その中でも特に注目を集めていたのが、メタルリサイクル分野です。
世界的に資源循環の重要性が高まるなか、銅、アルミ、鉛、真鍮、基板、ケーブルなどの高純度リサイクルへのニーズはより一層高まっています。
今回は、ガラス選別で100年以上の歴史を持つオーストリアのビンダー社が開発した光学式選別機「クラリティー」をご紹介します。

光学式選別機「クラリティー」<シュート式>
コンパクトなボディーと洗練されたデザインが定評

世界で進むメタルリサイクルの高度化

これまでリサイクル業界では、「回収」や「選別」が重要視されてきました。
原材料が高騰する中、さらなる「品質」向上がより一層求められる時代へと変化しています。

特に、銅、アルミ、鉛、真鍮、基板、ケーブルといった金属は、純度がわずかに変わるだけで販売価格や用途が大きく変わります。
そのため、より純度の高い「99.9%(スリーナイン)」にどこまで近い品質で回収できるかが、事業の競争力を左右するようになってきています。
そして、「99.9%(スリーナイン)」を達成する技術を持ち合わせた機械が実際に実用化されています。

ヨーロッパでは、地中に埋設されている古い銅線を光ファイバーへ置き換える動きが進んでおり、今後は大量の銅スクラップが発生すると予想されています。
こうした背景もあり、高純度な金属回収技術への期待はますます高まっています。



「ガラス選別」で培った技術を「メタル選別」へ

ビンダー社は、100年以上にわたりガラス選別の分野をリードしてきた企業です。
ヨーロッパではガラスtoガラスのリサイクルが進んでおり、色による選別はもちろん、耐熱ガラス、鉛ガラスの有無を見分ける技術も発達しています。

これまでに5,500台以上の選別機を納入してきた実績を持ち、その技術を「メタルリサイクルへ」応用したのが光学式選別機「クラリティー」です。



あと1%の純度を高める技術に「クラリティーAI」を

クラリティーの最大の特徴は、わずかな不純物を見逃さず、残りの純度1~2%を向上できることです。

例えば、従来98.33%程度だった銅の純度を、99.9%まで高めることができます。一見するとわずかな違いに思えるかもしれませんが、この1%の差が、販売価格や再利用できる用途を大きく変えることになります。

実際に、お客様から「99.8%以上の純度を目指したい」というご相談をいただくことも増えており、そのようなニーズにも十分応えられる性能を持っています。

「クラリティーAI」は色、形状、断面を学習していくことによって、従来、選別が困難であった材料の選別を可能にしました。
また、従来はイニシャル&ランニングコストも多額にかかる「X線」を用いて選別する必要があった材料にも対応できるようになりました。
そのため、コスト面でメリットが出せることが特長の1つです。

選別後

異物例

1~5mmの微細な材料にも対応する高精度選別

クラリティーが優れているのは、単に高純度化を実現できることだけではありません。

一般的に、1~5mm程度の小さな金属片を正確に選別することは非常に難しいとされています。
しかし、クラリティーは高性能カメラで対象物を識別し、必要な部分にのみエアーを吹き付けることで、高精度な選別を実現します。
理由は、3.125mmピッチでノズルを設置することが可能であるためです。
この技術は、微細なガラスをも回収するというガラスリサイクルで培った技術を流用しています。

そのため、銅、アルミ、鉛、真鍮、基板、ケーブルなど、さまざまな材料の選別にも対応可能です。
実際に、金属の端材から石などの不純物を除去し、「99.999%」という非常に高い純度を達成した事例もあります。

では、クラリティーは実際の現場でどのように金属スクラップを選別しているのでしょうか。

米国のSouthern Core Recycling社(サザン・コア・リサイクリング)では、Zorbaに含まれる銅・真鍮をはじめ、さまざまな金属・合金の選別にクラリティーを活用しています。

AIによる高度な選別技術が、実際の現場でどのように活用されているのか、ぜひ動画でご覧ください。


→米国リサイクル社の成功事例




今後さらに高まるニーズ

今後は、電気自動車の普及によって、より細かなハーネスやモーター由来の銅線が増えていくと考えられています。

こうした細線は粘着性があり、従来の設備では選別が難しい分野でした。しかし近年では、光学選別や比重差選別の技術が進化し、こうした難しい材料にも対応できる機械が次々と登場しています。

リサイクル市場では、「回収できるか」ではなく、「どこまで高い品質で回収できるか」が重要になっています。



まとめ|高純度化が次の競争力になる

メタルリサイクルは、量を追う時代から「質を追う時代」へと大きく変化しています。

その中で、光学式選別機「クラリティー」は、残り1%の純度向上を実現し、これまで以上に付加価値の高いリサイクルを可能にする設備です。

リョーシンでは、海外の最新技術動向を常に調査し、お客様の課題に最適なソリューションをご提案しています。

高純度なメタルリサイクルや新たな事業展開をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

製品の詳細については
こちらからお問い合わせください。