大量処理を可能にする
フラフ燃料製造プラントで、
建設系廃棄物の
リサイクル率80%以上を実現!
NO.35
フラフ製造プラント
(建設系廃棄物・破砕選別プラント)
新潟県燕市 S社
S社様(新潟県燕市)は、1955(昭和30)年の創業以来、金属スクラップ、産業廃棄物処理、建造物解体、土木・建築工事をメインに、県内に8事業所内、5ヶ所の中間処理場を展開されている総合リサイクル企業です。産業廃棄物処理部門では、美しい地球環境を次代へバトンタッチできるよう、産業廃棄物の収集・運搬から中間処理、再資源化、もしくは完全処理までの一貫した作業に取り組まれています。
限りある資源のリサイクルを通して、持続可能な循環型社会の実現に貢献されているS様。今回は、弊社がご提案した「フラフ燃料製造プラント」をご採用いただきました。

ご依頼の背景
S社様は、建設現場や建物解体などで発生した建設系廃棄物(混合廃棄物)を受け入れ、再資源化や最終処分場への出荷に取り組まれています。その事業を継続される中、今後全国的に最終処分場(埋立処分場)の余力が減少していくことを懸念されており、企業努力だけでは制御できないリスクが発生していることに悩まれていました。そうした中、弊社のホームページで「フラフ燃料製造プラント」を見られたのが、今回のご依頼のきっかけです。
弊社では、世界的に定評のある機器を組み合わせたフラフ燃料製造プラントをご提案。そのプラントを導入されると、セメント会社にフラフ燃料として納入できるため、リサイクル率のさらなる向上が見込まれます。弊社でデモテストを行った際には、すでにリサイクル処理を行われている金属くず、木くず、再生砕石を含めると85.6%までリサイクルに回せることを確認することができました。また、弊社が有するセメント会社とのネットワークを駆使することで、フラフ燃料の納入先を増やすことができます。そして、最少4名で10トン/時間の廃棄物を処理できるため、人手不足という大きな課題も解決できます。
弊社がS社様の困りごとを解決し、多様なメリットをもたらすフラフ燃料製造プラントを提案できたことが、ご依頼をいただいた大きな決め手です。
唯一無二の「フラフ燃料製造プラント」3つの特徴
1. 破砕困難物を破砕する専用の「二軸せん断式破砕機」(SSI社・アメリカ)
漁網やロープなどの破砕困難物の破砕に最適。「スマートフィードTM」という機能により、自動で破砕負荷を検知し、2本のシャフトの回転速度を調整。シャフトへの過度な負荷を避け、破砕困難物でも反転することなく破砕できます。そのため、あらゆる廃棄物を受け入れられます。


2. 「最大120リューベ/時間」をこなす2台の風力選別機(ニホット社・オランダ)
「最大120リューベ/時間」という高い処理能力は、一般的な風力選別機の約2倍。少ない電力で、建設系廃棄物の大量処理&高精度な選別を実現します。風力によって選別された軽量物はフラフ燃料へ、重量物は手選別ラインへ。選別精度が高いため、作業員の人員を抑えられる点も魅力です。

3. 圧倒的な処理量を実現する一軸破砕機(リンドナー社・オーストリア)
1台で「90%<20mm & 最大10トン/時間」を破砕できる破砕機。「350RPM(回転/分)」という超高速回転が、その圧倒的な処理量を可能にしています。万が一、異物が混入してもセーフティークラッチが働くため、機械の損傷を防ぎ、投入材料を選ぶ必要もありません。


これらの特徴ある機器を組み合わせることによって、お客様だけの「フラフ燃料製造プラント」を実現・提案できるのが、リョーシンの強みです。
「フラフ燃料製造プラント」導入の効果&お客様の声
[Before]
S社様では、これまで中間処理を行うにあたって、重機や人の手による廃棄物の選別を土間で行われていました。従業員4〜5名がその作業を行っていましたが、土間は「夏は暑く、冬は寒い」という環境。結果的に、従業員の定着率にも悪影響を及ぼすという問題を抱えられていました。
[After]
実際に導入されたS社様からは、「塩素が高そうな材料を重機で除け、後はすべて粗破砕機に投入するだけで済むため、土間での選別が最小限になり仕事能率と仕事効率の向上につながりました。10トン/時間の大量処理を行えるため、搬入された廃棄物はあっという間に処理されていきます。投入した材料が、他の誰かの手を借りることなく、最終的にベール状のサイコロとなって数分おきに出てくる姿は、とても楽しい光景です」とのお言葉をいただいています。

今後に向けたお客様の声
「今回のプラント導入によって、従来、埋立や焼却に頼っていた中間処理の廃棄物を、燃料として有効利用できるようになり、SDGsや脱炭素化などの環境面に向けた取り組みや、廃棄物を最大限有効活用できることで従来の廃棄物処理から代替燃料化という新しい選択肢の幅を広げることが可能になりました。カーボンニュートラル実現に向けて、これからも様々なことに挑戦し社会貢献していきたいと思います。」(S社 所長様)

今後ともS社様のお力になれるよう、努力を重ねてまいります。
製品の詳細については
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