振動ふるい機において、現場でよく課題として挙がるのが「スクリーンの目詰まり」です。特に湿った材料や繊維質の強い素材を選別する際、従来のふるい機では選別効率の低下や作業停止が頻発し、生産性に大きく影響を与えていました。
そこで今回ご紹介するのが、ビンダー社製の革新的な振動ふるい機「ビビテック」です。目詰まりを起こしにくい構造と高い選別精度を両立した本機は、従来のふるい工程における常識を覆す存在です。
従来の振動ふるい機が抱える課題とは?
従来型の振動ふるい機では、以下のような課題が多く発生していました。
・湿気を含んだ材料がスクリーンの目に詰まり、ふるい精度が低下
・選別できずにオーバー側に排出される「アンダー品」が増え、歩留まりが悪化
・スクリーンの交換や清掃に時間がかかり、生産性がダウン
・特殊な素材への対応力が弱く、複数のふるい機を併用する必要がある
これらの課題を解決するためには、
「目詰まりを抑えつつ高精度な選別ができるふるい機」が求められていました。
ビンダー社製「ビビテック」の特長と仕組み
オーストリア・ビンダー社が開発した「ビビテック」は、従来の振動ふるい機とは一線を画す構造を持つ最新機種です。最大の特長は、“スクリーンが目詰まりしない”という点にあります。
ウレタンマットスクリーンによる目詰まり防止構造
ビビテックは、特殊構造のウレタンマット式スクリーンを採用。振動に加え、「たわみ」や「反発力」を利用して、目詰まりを物理的に防ぐ仕組みです。
この構造により、湿った材料や繊維質が含まれる原料でも目詰まりが起きにくく、ふるい機の停止リスクが大幅に低減できます。メンテナンス頻度も少なく済み、安定した運転が可能です。
選別精度・省エネ・メンテナンス性も向上
・振動幅が大きく、材料がスクリーン上で跳ねるように移動するため、選別精度が高い
・可動部が少なく、エネルギー効率にも優れており、省エネ運転が可能
・消耗部品が少ないため、長寿命でメンテナンスも容易
このように、ビビテックは「選別効率」「耐久性」「省エネ性」のすべてを高水準で実現した製品です。
導入現場での効果は?導入事例から見るビビテックの強み
実際の導入事例では、次のような効果が報告されています。
・産業廃棄物処理工場:従来は1時間に数回の目詰まり清掃が必要だったが、ビビテック導入後は一切不要に。処理能力が20%向上した。
・ガラスリサイクル工場:微細なガラス粉の分離が正確に行えるようになり、製品クオリティが向上した。
・食品残渣処理施設:水分を多く含んだ原料のふるい選別でも、ほとんど詰まりが起きず、処理能力のブレが大幅に減少した。
このように、ビビテックは「どのような材料でも安定稼働したい」という現場ニーズに応える最適解となっています。
他のふるい機との違い・比較
この比較からもわかる通り、ビビテックは従来機の弱点をカバーしながら、安定性と効率性を両立している製品です。
導入を検討中の方へ|製品情報とお問い合わせ先
「目詰まりによる作業停止をなんとかしたい!」「選別精度を上げて製品品質を高めたい!」とお考えの方は、ぜひ一度、ビンダー社製ビビテックの導入をご検討ください。
リョーシンでは、実機を使ったテストも可能です。お客様の処理環境に合わせて、最適な構成をご提案いたします。
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まとめ
振動ふるい機における目詰まり問題は、現場の生産性や選別精度を大きく左右する要因のひとつです。ビンダー社製のビビテックは、ウレタンマット構造によりその問題を解決し、高い選別精度と省エネ性を両立した次世代ふるい機として注目されています。
これから新たにふるい機の導入・リプレースを検討される方にとって、非常に有力な選択肢となるでしょう。