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2025.8.27

日本は遅れてる!? 注目のフラフ燃料とは

コラム



昨今、以前にも増してフラフ燃料という言葉を耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか?

フラフ燃料は廃プラスチックを主とするエネルギー資源であり、セメント会社、製紙会社、製鉄会社を中心にCO2排出を削減するための手段として、積極的な利用が進められています。
なぜ今フラフ燃料が注目されているのかをわかりやすくご説明いたします。

「フラフ燃料とは?」



フラフ燃料とは、主に廃プラスチックを中心に、紙くず繊維くずなどを破砕・選別して作られる燃料です。一般的には可燃ごみをイメージしていただくと分かりやすいでしょう。
海外では「SRF(Solid Recovered Fuel)」「RDF(Refuse-Derived Fuel)」とも呼ばれ、廃棄物由来の燃料を指します。

石油や石炭といった化石燃料の代替エネルギーとして注目を集めており、環境負荷を低減しながら廃棄物を有効活用できる手段として期待されています。

使用率(代替エネルギー率)



現在、ヨーロッパのセメント会社ではエネルギー供給の平均約60-70%が代替燃料によって賄われていると言われています。

一方で、日本では代替燃料の利用割合は20%程度と言われています。
日本で高水準といわれているセメント工場でも、エネルギー代替が進んでいる欧州の工場と比較すると、まだまだ代替率を上げられるというのが今の日本の現状です。

ヨーロッパでは、国や地域を挙げて代替エネルギー率を高めていくという気運があります。

フラフ燃料の使用率を上げていく上での課題



ヨーロッパに比べ、日本の代替エネルギー率はまだ低いものの、フラフ燃料の利用は着実に進んでいます。
各セメント会社も積極的に活用を進め、数値目標を掲げています。

ただし、使用拡大には課題もあります。
最大の課題はフラフ燃料に含まれる「塩素濃度」で、高濃度だと設備の腐食が進むため、低く抑える必要があります
基準値は工場ごとに異なりますが、目安は3,000〜5,000ppm(0.3〜0.5%)とされ、使用率向上の大きな障害となっ

フラフ燃料の使用方法



製造されたフラフ燃料は、廃棄物処理業者からセメント工場へ輸送しやすいよう、1,100mm角のベール状に梱包されます。
10トンのウイング車には最大24個積載可能です。工場到着後は破砕機などで細かくされ、サイロに貯蔵してから一定量ずつ使用されます。



焼成工程では、ロータリーキルン内をセメント原料が通過し、バーニングゾーンでは約1,450度、メインバーナー付近では2,200度にも達します。

従来は石炭が使われていましたが、CO2排出削減のため、フラフ燃料への置き換えが進められており、2050年カーボンニュートラル実現に向けた世界的な動きの一環となっています。

フラフ燃料の未来



現在、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、世界中で化石燃料の削減が進んでいます。廃棄物は不要物と考えられがちですが、実は貴重な資源であり、その重要性は増しています。私たちの試算では、セメント業界だけでも年間約160万トンの代替エネルギーが必要です。

一方で、廃プラスチックは今後ケミカル・マテリアルリサイクルに回る割合が増え、フラフ燃料に使われていた分もそちらへ流れる可能性があります。

しかし、日本国内には未利用の廃プラスチックが年間173万トンあり、これらをエネルギーリカバリーに活用できます。
廃プラスチックはセメント、製紙、製鉄業界からも注目されており、今後ますます需要が高まると見込んでいます。

リョーシンの思い

私たちの思いに共感いただいたお客様と一体となり、「継続可能な高度循環型社会を創造する」という目標を、これからもスピードを上げて、より大規模に実現していくことを目指してまいります。

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