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2023.8.4

循環経済新聞掲載「ダイカン様」『三田事業所を開設/同社初のプラR施設』のご紹介

製品

 

産廃の焼却処理を中心に事業展開するダイカン(大阪市、吉村太郎社長、☎06・6913・2222)は、新たに三田事業所(兵庫県三田市)を整備し、廃プラスチックのサーマルリサイクルに乗り出す。同社として初めての廃プラスチック類破砕選別施設として、既存施設とのシナジー効果も得ながら、プラ循環の構築に貢献する。

 

三田事業所は敷地面積6000平方メートル、建屋面積約2840立方メートル。リョーシン(富山市)が手掛けた。廃プラの破砕選別を行うメインライン(処理能力200トン/日)と、破砕困難物の前処理ライン(同40トン/日)の2ラインを備え、廃プラおよび廃プラを含む混合廃棄物を受け、主にセメント・製紙メーカー向けにフラフ燃料を生産する。

 

具体的なフローとしては、重機を使って搬入物を投入し、破砕困難物は前処理ラインの2軸破砕機と磁選機で粗破砕と鉄の回収を行う。続いて1軸粗破砕機で1次破砕し、ディスクスクリーンでふるい分け、30ミリ以上のものは風力選別機にかけて、金属など重量物は渦電流でアルミを、磁選で鉄を取ったうえで手選別にて木くずや硬質プラを回収する。

一方の軽量物は2系統のバンカーにより定量的に後段の光学選別機へ投入。ここで塩素系や金属など燃料不適物を取り除いて良質な軟質プラを回収、仕上げの1軸破砕機での2次破砕を経て、圧縮・梱包のうえ、上質なフラフ燃料として出荷する。

 

各装置は部分的に使用することもでき、品質の良いものを途中投入するなど効率的な使用が可能。また、自動化による省人化も図っており、現場スタッフは通常8人で稼働できる設備とした。発火物対策では、1次破砕後のコンベアを発火物除去ラインとして温度検知器と散水栓を設置するだけでなく、防火ダンパーにより発火物をコンベアから除外する仕組みも備える。品質管理面では、仕上げの破砕後にサンプル採取のうえ蛍光X線分析で成分分析し、塩素などの忌避成分を確認。残さ物や不適物は同社の焼却施設で処理する。

 

有価物を使った試運転を経て、施設は6月から稼働を開始。初年度はリサイクル率50%を、最終目標は80%を目指して稼働率と精度を高めていくという。同社担当者は「当社としてプラリサイクルは初の試み。将来的にはマテリアルやケミカルで利用できる製品となるよう品質を高めていきたい」と抱負を語った。

 

(※循環経済新聞2023年号より抜粋)

 

↑試運転中のプラリサイクルライン

 

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【リョーシンの使命】

私達リョーシンは、人材不足がリサイクル業界の最大リスクと考え、
人手を掛けずに大量選別できるプラントを提案することで、
お客様と一緒に問題解決に取り組みます。

国内・海外を問わず様々な破砕機・選別機メーカーとパートナーシップを組み、
それらの機器を組み合わせ、お客様のニーズに合わせた
最適なリサイクルシステムを構築します。

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